ミグ溶接とは?
ミグ溶接とはMIG溶接(metal inert gas welding)のことです。イナートガスとは不活性ガスのことです。
対してマグ溶接はMAG(metal active gas welding)のことです。アクティブガスなので活性ガスとなりますが、実際にはアルゴン80%+二酸化炭素20%程度の混合ガスが一般的に使われています。
ティグ溶接はシールドガスに不活性ガスを用いる点ではミグ溶接と同様です。異なるのは電極が消耗するか(ミグ溶接)、消耗しないか(ティグ溶接、タングステンを使用)です。
溶接方法および機材構成
電極には、溶接ワイヤーが用いられ、電動モーターで自動で供給されます。半自動機は以下のように構成されています。
- 溶接電源
- ワイヤ送給装置
- 溶接トーチ
- ガスボンベ
また、ミグ溶接は直流か交流か、またパルスの有無によって細分化されています。詳しくは[1]のページがわかりやすいです。
ミグ溶接の特徴
ミグ溶接のメリットとしては、
- 仕上りがきれい
- アルミ、ステンレスなどの非鉄金属に適している
- 溶接が速い
- 薄板溶接に適している
ことがあります。一方デメリットとしては、
- 強度が他に劣る
- 不活性ガスが高価
- 厚板には適さない
ことがあげられます。これらのことから、ミグ溶接は主にアルミ、ステンレスなどの非鉄金属と呼ばれる金属の溶接に用いられます。[2]
まとめ
ミグ溶接、マグ溶接、ティグ溶接の違いから、ミグ溶接の方法、特徴について解説してきました。ミグ溶接は不活性ガスを用いる半自動溶接のことで、おもにアルミやステンレスなどの非鉄金属に用いられます。ただし、強度が他に劣ることや不活性ガスが高価なため、鉄系材料では炭酸ガスアーク溶接などが用いられます。
参考資料
- キーエンスHPーミグ(MIG)溶接 (https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure/welding/arc/mig.jsp)
- MitsuriHP (https://mitsu-ri.net/articles/mig-welding)
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