柱状改良工法とは?深層地盤改良工法について解説しました

柱状改良工法とは、セメント系固化材をスラリー状にして、地盤に注入しながら機械で混合撹拌することで、軟弱土を柱状固化して地盤強化を図る工法です。

撹拌機の画像(サムシング株式会社HP)

柱状改良工法は、住宅などの小規模建築物から、中層マンションや工場などの中規模建築物まで適用できる、もっとも一般的な地盤改良工法です。

柱状改良工法の特徴

2~8m程度までの軟弱地盤を対象とし、直径0.4m~1.2mの円柱状の改良杭を基礎下に打設し、建物荷重を支持する地盤改良工法です。7~8mまでの深度では他工法よりも低コストとなりますが、最大で12mまで改良することができます。

施工時の騒音や振動が小さく、小口径鋼管杭工法に比べると費用が安い点がメリットです。有機質の多い地盤では固化が難しい点がデメリットです。

施工機械は小型から大型まであるため、さまざまな現場状況に対応可能ですが、4m以下の狭小地では施工ができません。

もっとも一般的な工法なので、多くの地盤業者で取扱われていますが、シンプルな工法であるがゆえに施工業者の経験値や、技術の差が出やすく、沈下事故発生率が高い工法でもあります。

深層地盤改良工法とは

深層地盤改良工法で一般的なものとして、以下のものがあります。

  • 柱状改良工法
  • 小口径鋼管杭工法

小口径鋼管杭工法は地中に鋼製の杭を打ち込む工法で、軟弱地盤の深度に応じて鋼管を溶接して繋げていきます。地盤上に重量のある構造物を築く際に向いており、柱状改良工法より小型の重機で施工できます。費用が高いこと・施工時の騒音や振動が大きいこと・支持層がないと施工できないことがデメリットです。

小口径鋼管杭工法(マイクロパイル) 鉱研工業株式会社HP

まとめ

柱状改良工法および、深層地盤改良工法について解説してきました。 柱状改良工法とは、セメント系固化材をスラリー状にして、地盤に注入しながら機械で混合撹拌することで、軟弱土を柱状固化して地盤強化を図る工法です。

深層地盤改良工法には、柱状改良工法と小口径鋼管杭工法があり、 小口径鋼管杭工法は、地盤上に重量のある構造物を築く際に向いており、柱状改良工法より小型の重機で施工できます。費用が高いこと・施工時の騒音や振動が大きいこと・支持層がないと施工できないことがデメリットです。

今回の記事は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

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