水中ポンプが焼ける、焼け付くとは?簡単に解説

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土木の現場では水中ポンプはよくお世話になると思います。そして水中ポンプが焼ける、焼け付くという現象が起こることがあります。なんとなくポンプの中のモーターが加熱してモーターがおかしくなる?ようなイメージを持つかもしれません。

この、ポンプが焼けるというのはどういう現象なのでしょうか?簡単に解説します。

ツルミポンプ一般工事排水用水中ポンプKTZ型

ポンプが焼けるとはどういう現象?

水中ポンプが焼けるという現象は、液体を入れない状態で作動させ、内部に摩擦熱が生じ、軸受け等が破損するというものです。

これはドライ状態での摩擦係数がウェットに対してとても高いのと同時に、水冷に比べ空冷では冷却効果が極端に低下するため、と言われています。

たとえば、サウナから出た後、水風呂に入ればスッキリしますが、うちわで扇(あお)ぐだけじゃ、なかなか汗が引かないのと同じだとIWAKIのサイトではたとえています。なんとなくわかります。

そうすると、ポンプのモーターや電気配線が焼けて壊れるのではなく、軸受けやポンプの羽根車が加熱して融けてしまうという現象のようです。

当然のことながら、壊したら修理代が馬鹿になりませんね。気をつけたいところです。

引用元「IWAKI ポンプの基礎 ポンプなるほど 第7回 用語編【空運転とヒートショック】」(https://www.iwakipumps.jp/blog/naruhodo/17/)

ヒートショックにも注意!

先ほどのIWAKIのサイトによると、空運転してポンプの温度と圧力が急上昇しているときに水などをポンプに入れるという対処方法は、逆に悪影響を及ぼす可能性があると言っています。

急冷が良くないらしいです。

セラミックなどの脆性材料は焼結(粉体を焼き固める)という方法で製造されます。これらは圧縮には非常に強いのですが引張に弱い特徴があり、急冷時の熱収縮により部材表面に引張応力が働いてクラックが発生することがあります。

ポンプのセラミック部分にパリパリとクラックが入ってしまうとのことです。

空運転してしまったらスイッチを切って少しずつ冷やすしかないですね。

まとめ

今日は「ポンプが焼ける」という現象について解説しました。工事現場で使われるような水中ポンプは、ちょっとやそっとのことでは壊れないという情報もみられました。それならそんなに心配しなくてもよいような気がします。でもそれがもし壊れたら損害が大きいですよね。私はこれまで空運転でポンプが焼けて壊れたことはないですが、十分注視したいと思います。みなさんも、ポンプが空回転していないかよく気をつけて見てください。

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